英語ができない。でも英語の会議に出ないといけない。
- 英語喋れないのに…
- オンラインだからボディーランゲージやノリでカバーもできないし…
- 自信がない…
- 仕事できないって思われたらどうしよう…
- なんで直前に言うんだよ…
- もっと早く、1年くらい前から予告してくれれば英会話とか勉強しておいたのに…
きっとこんな風に思っているでしょう。大丈夫です。
対策は1つだけ。英語以外の部分でしっかり準備することです。この記事では具体的にどのような事前準備をしたらよいのかをわかりやすく説明します。
効果は検証済みです。
仕事で全く英語を使ったことがない後輩に、英語のオンライン会議に出てもらうよう無茶振りしたことがあります。そのときにこの対策を伝授して、後輩は立派に会議をまわしてくれました。
(この記事を読んでも英語力はあがりません。ただし、英語の対応力は上がります。)
英語の会議で自分以外の力が借りられないか検討しよう
英語が苦手なら、得意な人にお願いしましょう。今は英語が得意な人もたくさんいるし、便利なサービスもごろごろ転がっています。
オンライン会議に通訳者を起用する
通訳者に同席してもらえば、英語の悩みはほぼ全て解決します。
デメリットは次の3点です。
- 通訳サービスの選定と発注にお金と手間がかかる
- 会議の時間が倍かかる
- 会議内容が専門的など前提知識が必要な場合に、通訳の質が落ちる
デメリットもありますが、大きな会議や、自分が通訳をこなさなければいけないような、3社以上参加するような会議では通訳を起用すると便利です。
例えば以下のような参加者や目的の会議です。
参加者
自社(日本語&英語)、外資系企業(英語オンリー)、日系企業(日本語オンリー)
会議の目的
外資系企業のサービスを日系企業に導入するためにサービスの説明をする
オンライン会議に社内の英語ができる人に同席してもらう
最初の数回のオンライン会議には、社内の英語ができる人にも同席してもらいましょう。
案件を担当しているチームメンバーが他にいればその方にお願いしてみましょう。
自分一人で担当している場合は、会議の議題に詳しい人にお願いしてみましょう。
場所の制約がなく、拘束時間は会議時間のみなので比較的お願いしやすいです。
質問が聞き取れなかった時や、会議の進行でつまづいたときにフォローしてもらえるでしょう。
デメリットは次の2点です。
- 他の人の時間を拘束する
- 2、3回で独り立ちできるようになる必要がある
いつまでも使える策ではないですが、はじめの1、2回は英語ができる人に同席してもらうのは良い手です。何回か英語で会議をこなすことで、
- 進行方法にも
- 会議の参加者の話し方の癖にも
- よく使われる単語にも
慣れるでしょう。
オンライン会議で字幕を出す
人の力を借りられないときは、機械の力を借ります。
ZoomやTeams、Skypeなどの会議ツールを使って録音し、字幕を表示させましょう。
これらの会議ツールでは発言者ごとに分けて、字幕を書き出してくれる機能があります。手元で音声認識するツールと異なり、発言者ごとにわけて書き出しているため、精度が高いです。また、タイムスタンプも表示されるため録音してあとから会議を聞き直す際にも便利です。
録音機能やスクリプトは相手にも記録をとっていることがわかってしまい、警戒されてしまう可能性もあります。しかし、以下のような場合には録音機能やスクリプト書き出し機能の使用を快く受け入れてもらえるでしょう。
- 自分の英語力が限られることを相手にわかってもらえている
- 会議に参加できないメンバーにも会議内容を聞いてもらう必要がある(製品のデモを見せてもらうなど)
- 技術リッチな議題で、会議の発表内容を繰り返し見て精査する必要がある
それぞれのツールごとに名称や設定方法は異なります。詳しくは以下の公式サイトFAQをご参照ください。
会議の事前準備をしよう
英語の会議でも、会議のために準備することは変わりません。
会議中は英語を聞き取ること、伝えたいことを話すことに集中したいですよね。
会議前にできることは全てあらかじめ準備しておきましょう。
伝えることを明確にして資料に落とし込む
会議中に伝えたいことは明確にして、資料に落とし込みましょう。
日本語でも伝えることが整理されていないのに、それを英語で会議中にわかりやすく説明することなんて、とんでもなく困難です。そんなハードルはいりません。会議中の自分のために、事前に汗をかきましょう。
プレゼン資料の作り方には書籍「ロジカルプレゼンテーション」が参考になります。
資料は事前に参加者と共有する
作った資料は事前に参加者と共有しましょう。相手が事前に読んできてくれるかもしれません。読んでくれていなくても、会議中に「資料の2ページを見て」などといい、英語で説明する機会を減らせます。
会議中の画面共有だけだと資料が小さくて見づらいこともあります。会議での理解度を上げるためにぜひ事前に共有してみてください。
会議の環境を整えよう
会議に集中するためには、会議の環境を整えることもとても重要です。
接続環境を整える
あたりまえですが、まずは接続環境を整えましょう。日本語なら多少途切れたり聞こえなくても大丈夫ですが、英語の会議でそれは避けたいですよね。
こんな環境はNGです。
- 接続が悪くて音声やビデオが不明瞭
- 音声がぶつぶつ途切れる
- ビデオがとまる。ビデオの画質が悪い
- 会議に入る場所が悪くて、自分の声やリアクションが伝わらない
- 周りが、がやがやしてうるさい
- 暗くて顔の表情が見えない
音声とビデオがクリアで、リアクションも含めてしっかりと聞こえる、見える環境を作れるといいですね。
チーム内でのコミュニケーション手段を準備しておく
複数人で会議に参加する場合は、チーム内でのコミュニケーション手段を準備しておきましょう。
英語会議中に日本語を話して内輪で相談をするのは感じが悪いです。
質問内容がよくわからなかったとき、返答に迷うときなどにも手短に相談できます。チャットなどを立ち上げておくといいですね。
議事録が必要な場合は自分以外の人に頼む
自分が進行役やメインスピーカーの場合は、議事録の作成は他の人に頼みましょう。
英語を聞いて話すことに全集中です。他のことにリソースは割けません。
会議当日を乗り切ろう
ここまで準備してきたら、あとは会議に集中するだけです。
はじめに会議中の英語のスピードと難易度を設定する
会議のはじめに会議中の英語のスピードと難易度を設定しましょう。ぐっと聞き取りが楽になります。
その方法は簡単です。
会議の初めにゆっくり、はっきり話してもらえるよう参加者にお願いすることです。
Could you all speak slowly and clearly in today’s meeting?
今日の会議ではみんなゆっくり、はっきりと発言していただけますか。
上の1文を会議の開始直後に言いましょう。
これを流暢な英語で言ってしまうと、相手はあまり加減してくれません。ゆっくり、相手に話してほしい英語レベルが伝わるように言いましょう。会議の参加者は話す速さや使う語彙のレベルを調整してくれるはずです。
参加者の中で自分だけが英語が下手でも遠慮することはありません。参加する必要がある会議であれば、自分も理解できるように他の参加者に協力してもらいましょう。
説明は大きな声ではっきりと
オンライン会議で英語が通じない大きな理由は声が小さかったり、もごもご言っていることです。説明は大きな声ではっきりと。
細かい発音はまた別の機会に勉強しましょう。
質疑応答は何を聞かれているか理解することに全力を出そう
質疑応答は予想できないので難しいですよね。
まずは、質問で何を聞かれているのか理解することに全力を出しましょう。質問がわかればあとは心配いりません。その場で英語で回答できなければ後でGoogle翻訳やDeepLを使って回答を作成しメールで送りましょう。
次回に向けたアクション事項をまとめよう
会議の最後までたどり着いたら、次回に向けたアクション事項を整理します。
「誰がいつまでになにをするか」を口頭で確認できればOKです。フォローアップはメールでしましょう。
まとめ:英語のオンライン会議を乗り切る方法
これで英語ができなくてもそれなりに会議を乗り切れるようになるはずです。
- 自分以外の力を借りられないか検討しよう
- 通訳者を同席させる
- 社内のメンバーに同席してもらう
- オンライン会議では字幕を出す
- 会議の事前準備をしよう
- 伝えることを明確にして資料に落とし込む
- 資料は事前に参加者と共有する
- 会議の環境を整えよう
- 接続環境を整える
- チーム内でのコミュニケーション手段を準備しておく
- 議事録が必要な場合は自分以外の人に頼む
- 会議当日を乗り切ろう
- はじめに英語のスピードと難易度を設定する
- 説明は大きな声ではっきりと
- 質疑応答は何を聞かれているか理解することに全力を出そう
- 次回に向けたアクション事項をまとめる
会議のために覚える英語表現はひとつだけです。
Could you all speak slowly and clearly in today’s meeting?
今日の会議ではみんなゆっくり、はっきりと発言していただけますか。
英語ができなくても思い切って英語が使われる場に身を置くことが大事です。会議を乗り切ってみて、もう少し英語ができるようになりたいと思ったらこっちのものです。
どんどん英語力を伸ばしていきましょう。
隙間時間で勉強して、3か月後の会議では今日よりさらにパワーアップした英語力を披露したいですね!
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